ASKAさん、今後の活動はより自由に!
昨年の8月、ASKAさんのMV収録に参加させていただくという、大変ありがたい機会に恵まれた。
その入場を外で待つ間、某TV番組スタッフが他の参加者にインタビューをしているのが見えた。
ASKAさんのMV収録に参加する、それだけでかなり緊張していた私。
(これ以上の緊張は勘弁して欲しい。でもまぁこっちには来ないよね…、来ないでよね)
と、できるだけ目立たないように列に並んでいた。
それなのに、
「インタビューに答えてくれませんか?」
順番?が回ってきてしまった。
とその瞬間、即丁寧にお断り、させていただくはずのいつもの自分は消え去り、
「はい、いいですよ」
きっぱり答え一歩前に出ている、私も知らない自分がいた。
目の前にいるTV局の人に、できれば世間にも、ASKAさんを応援していることを伝えたい!という気持ちが、急に強く湧いてきたのだ。
いくつかの簡単な質問の後、
「ASKAさんはまだ執行猶予期間中ですが、この時期の活動についてどう思われますか?」
と本題(らしき)の質問。
2016年以降、ブログから伝わってくるASKAさんの活動は、客観的に見ても理想的。
なかなかできることではない頑張り、立ち直りを感じられるものだった。
私にとってそんなASKAさんの姿は、まずは人として、その後はアーティストとしても希望でもあった。
ASKAさんの歩みは、ファンとしての喜びだけではなく、仲間をはじめとする人の愛、自分の意志で切り開く可能性も示してくれるものだったから。
勇気の一歩に寄り添い、応援しているつもりが、逆に力をもらう日々。
そんな歩みの流れで生まれた「ファンとのMV収録」
ここまで来た、という最大級の喜びの中、“執行猶予中に活動すること”について質問されるとは、まったく予想していなかった。
戸惑いながら、
「誰しも過ちを犯す可能性はあります。大事なのはそこからどう立ち直るか。ASKAさんは歌を歌い続ける、と、私を含めてそれを喜ぶ多くの人たちがいて…。執行猶予中でもまったく問題ないと思います」
すぐに上手な表現は見つからない。
それでも言葉の一部を切り取られて真意が曲げられて放送されないように、と慎重に。
こみ上げてくる想いに時々胸がいっぱいになってしまい、言葉に詰まりながら小さな声でやっと答える。
「ありがとうございました」
インタビュー後、
(あれじゃあ使えそうにないな…)
自分の不甲斐なさに凹む。
インタビューする人の温かい眼差しはありがたかったけど、
(まだ、そこ?なんだ)
との思いが拭えなくて、その時の自分の気持ちとのズレがあり過ぎた。
表情にも出てしまっていたんじゃないかな。
ASKAさんの簡単ではない道のり、それでも失わない情熱、温かい人の心。
毎日一喜一憂しながら応援をしていた私がアピールしたい気持ちは、もっと別のところだったのだ。
一般的な感覚としては、まだまだ“そこ”なんだろうということは理解できるのだけど…。
結局、番組では参加者のインタビューは一切放送されることはなかった。
だけど、ASKAさんのMV収録に関しては、扱ったどこのTV局も今までにない、好意的目線で取り上げてくれていたのがとても印象的だった。
一部メディアも、本来あるべき姿勢(事実がきちんと伝わる)に変わったと心から嬉しく観た。
ASKAさんに直接会い、その人柄に触れたことで、取材に来た人達のASKAさんへの印象も変わったのかもしれない。
そもそも執行猶予とは早期更生、社会復帰を促す目的なのだから、ASKAさんの本来の仕事である音楽活動を再開することには何の問題もないはず。
ASKAさんの反省はASKAさんの中にあり、ASKAさんの人生を歩むのはASKAさんなのだ。
ASKAさんがASKAの道を歩き始めたことを、寧ろ喜ばしく捉え、見守る、応援するのが自然で、関心のない人は別にして、少なくとも批判される謂れはまったくないのだ。
それでもASKAさん自身は、否定的肯定的、どんな意見でも目を背けることはないだろうけど。
このMV撮影から約13ヶ月後の先月9月26日、4年間の執行猶予期間は満了となった。
その日のASKAさんのブログ
長かった、
長かったけど、ASKAさんは、
だからこそできること、を見つけながらそこに全力で向かっていたと感じた。
これからは今まで実現できなかった、表舞台での活動も増えていくだろう。
来月にはコンサートツアーも始まる。
ラジオ番組、インタビュー記事、音楽雑誌等、マスメディアを通しても、ASKAさんの「音楽」、「言葉」に出会える。
10月17日リリースベストアルバム『We are the Fellows』と『Made in ASKA』うち『Made in ASKA』のダイジェスト映像。
10月12日に公開されたオリコンのインタビュー映像。
ASKAさんの音楽をあまり聴いたことのなかった人たち、また事件のイメージしか残っていない人たちにも、フラットな姿勢で、是非一度聴いていただきたいなと思う。
この時期を経たからこそ得られたものは、ASKAさんの音楽活動にも反映され、作品にも影響を与え、新鮮ささえ感じられる。
これからますます楽しみだ、と思える、そんな今が本当に嬉しい。
より自由な表現へ、
ASKAさんの音楽への姿勢はどこまでも純粋、その作品たちは私たちのいろいろな心の動きに優しく、強く寄り添ってくれる。
たくさんの人の心に届くといいな、
これからもずっと聴き続けていくだろう、
ASKAさんの歌。
ASKAさんの情報は、ASKAオフィシャルサイトで⬇️
ASKA Official Web Site 「Fellows」