ASKAさんのシングル『歌になりたい』カップリング『Breath of Bless~すべてのアスリートたちへ』を聴いたら。

『歌になりたい』で、一人じゃない、一つになる、包まれているような一体感が余韻として深く残る中、続けて聴くのがカップリングの『Breath of Bless~すべてのアスリートたちへ』

一人っきりで立ち向かう、挑む直前、自分を信じるのみといった感覚へ切り替わっていく。

 

「アスリート」とは「生きる者皆」と解釈できるほど、この曲が「自分のテーマ曲」としてしっくりくる瞬間が誰にでもあるんじゃないだろうか。

歌詞のないインスト曲ではあるけど、まず人の歌声から、言葉じゃなくても言葉のように聴こえるから、それがその時に自分に必要な意味を届けてくれる。

遠く知らない国の人たち、過去、未来の人たち、または自分の内なる声で、

応援だったり、祝福だったり、祈りだったり。

 

 

東京オリンピックを来年に控える今、このタイミングで『歌になりたい』と共にシングルリリースされ、

ついにこの曲の完成形を聴くことができた喜びが重なってか、こんなに泣けるか…と驚く程、最初に聴いた時(その後もしばらく)は涙が溢れてきた。

 

作品として聴く“その時”が来たらどんなにいいだろう、と強く祈り、願い続けたのは、この曲が辿った経緯から。

約3年前、制作過程、未発表のデモ音源がASKAさんの意思に反してTVから流れてきて、

その翌年夏、再始動前に初めてファンとMV撮影をした時に披露されて、

今年始め、再始動後の初のバンドツアーのオープニングに使われて、

その時々のASKAさんの想いも伝わってきて、思い入れがどんどん膨らんでいった。

 

その時その場限りしか聴けないのに、いつまでも耳に残っていたメロディー。絶対忘れることのできない状況、悔しさ、喜び、いろんな想いでたった数回聴く事のできた曲。

 

 

そもそも「東京オリンピックのテーマ曲」として、約2年かけて旧知の音楽仲間である、熊本在住の矢賀部竜成さん(チャゲアスサポートバンドでもあったTHE ALPHA元メンバー)と制作。

モスクワオリンピック(日本は不参加表明)で金メダルを目指した津田真男さんの物語『たった一人のオリンピック』(山際淳司著)が原動力になったという。

 

イントロ、そしてメロディの導入では、日の丸の旗がスローモーションで棚引く絵が見える。そして、様々なアスリートが戦うシーンが次々とオーバーラップしていくイメージを浮かべながら作曲をした。歌詞はない。インストルメンタルだ。

『700番 二巻/三感』(ASKA著)

こういった制作当初のASKAさんのイメージは、『未来の勲章』MV撮影の現場で映像と共に披露された。

 

いつか、ぜひ、聴いてください。

歌える喜び。 - ASKA_burnishstone’s diary

と、このMV撮影直後、2017年8月17日にASKAさんがブログに綴ったこの曲への想い。

 

本当に叶うのはこれから。

 

来年の東京オリンピックも含め、たくさんの場面で人々の「本気」と共に生き、

世界中で聴かれる曲となるだろう。

 


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リリース、ツアー情報の詳細はASKAさんのオフィシャルサイトで⬇️

https://fellows.tokyo/