ASKA 『X1』個人的感想。
西向きの窓のようさ 君の生き方は
光が遅れて差し出される場所
2曲目です。 - aska_burnishstone’s diary
ASKAさんの『X1』公開後、たまたま遅くまでやらないといけない仕事があった。
気の重くなるその仕事中、
やっとやり遂げた後、
ようやくベッドの中で、
朝の陽射しの中でコーヒーを飲みながら、
慌ただしく身支度をしながら、
窓の外をぼんやり眺めながら、
上手くいかない現状に溜息をつきながら、
たった一日だけど、生活のいろいろな場面で聴いた。
その時々の自分の心に気にかかっていること、
今戦っていること、
これからの不安、
感情の動きなどで、
『X1』は違った色を持つ。
さわやかな気持ちで前向きになったり、
涙がこみあげそうになったり…。
重たい人生の現実、失敗、挫折を、
大きな優しさと愛情で、
さらりとストレートな歌詞と、
懐かしくもキャッチーなメロディーで包み込む。
「FUKUOKA」は教科書に載せられるような大地を感じる優しさ、
「X1」はCMやドラマの主題歌に使えそうな日常のすぐそばにいる優しさ。
「いろんな人が歌ってきたように」(album『SCRAMBLE』2012年)
に、繋がっていく。
今回の album 『Too many people』は、「優しさ」が多面的な音楽表現のあちこちに感じられる、ASKAさんの本質が存分に現れた、象徴的な一枚となりそう。
ASKAさんのカオスそのままに。
強い向かい風の中、
スタジオ環境もままならず、
今までやったことのない音楽制作以外の細かな作業一つ一つまで、
自身の信念で創りあげた渾身のalbum。
アカペラでも、ギター一本でも、声が出ていなくても、
歌うことを続けてくれるだけで十分、
との想いを遥かに超える、
ASKAさんの才能、本気を感じる。
この歌にでてくる「君」は、
挫折や困難を抱えながらも頑張っている人みんな、
そして誰よりも
ASKAさん、
貴方のこと。