ASKAさんの10年ぶりのシングル『歌になりたい』を聴いたら。

本日(11月20日)リリースされたASKAさんの新曲、10年ぶりのシングル『歌になりたい』を聴いたら、

ささいな日常レベルのあれこれからすべての命の可能性までが、無限大に広がっていく、そんなイメージが湧いてくる。

たとえ希望と絶望を行ったり来たりして、じたばたしていたとしても、それでも最後には「希望」の側にいられるんだという安心感と共に。


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思えば、完成形を聴けるまでにはなかなか時間のかかった曲ではあった。

昨年の夏頃から何度も「最高に気に入っている曲ができているんだ!」というような報告をASKAさんのブログ、ビルボードジャパン主催のシンフォニックコンサート会場で伝えられ「早く聴きたい!早く聴かせて!」な状態が数ヶ月。

期待を温め熱々になってきていたところでついに披露されたのが、12月23日、シンフォニックのラスト公演。

残念なことに当日聴きに行くことはできなかったけど、現地からの感想で「とにかくすっごくいい曲!」ということだけは伝わってきていた。

やっと2月6日にリリースされたシンフォニックコンサートのBlu-rayで聴けたのは、“パリ木の十字架少年合唱団”との特別コラボバージョン。

少年たちの澄み切ったソプラノがASKAさんの歌声と重なり、オーケストラの音色が寄り添う、厳かで神々しい、心洗われる演出。

さらにその後のツアー『Made in ASKA -40年のありったけ-』では、本編ラスト曲として冒頭にASKAさんの語りが入るバージョン。

会場では注目の新曲、ということでただただ心を無にして聴き入った。

 

それぞれの『歌になりたい』、

ASKAさんにしか歌えない、表現できない曲、という第一印象だった。

ASKAさんの深い想いを独り言で吐き出しているみたいに歌詞となり、自然にメロディーがついて歌になったような。「歌い人、ASKA」を感じさせる、コンサート会場に収まりきらないほどのスケールの大きさ。

 

そんな印象を抱えたままさらに数ヶ月後、7月に『Made in ASKA-40年のありったけ-』のツアー音源が配信、CDでリリースされ、ようやく『歌になりたい』を何度も聴けるように。

そのライブバージョンを聴けば聴くほど気になってきたのはやっぱり完成形で。

アイスランドで撮影され、先日11月6日に配信開始と同時に公開されたMVは、楳図かずお氏の『漂流教室』をイメージして作られたというこの曲の、コンサート会場に収まりきらないと感じた世界観に、まさしく!な素晴らしい作品。

早速『漂流教室』を読みながら聴き、読後にMVを観てみたけど、とんでもなく遠くまで広がっていく両作品の融合で目眩を覚えるほど。

合わせて堪能するのももちろんお勧めしたいけど、こうして徐々にいろんな形で『歌になりたい』を聴いて思うのは、この曲は自由に何度でも、どういう風にでも生まれ変わるんだろうなということ。

荒涼とした大地の中でもASKAさんが立っている、その存在だけで暖かみのある景色になる。

この曲も同じく、その存在をもっといろんな環境の中で聴いて、体感していきたい。

今の私には、カップリングの『Breath of bless ~すべてのアスリートたちへ』と繋げて聴き、いつのまにか歌ってしまっている時が、一日の中ですごく大切な、命へ感謝する時間になっている。

 

何度聴いてもその度に新しい力が湧いてくる曲。

 


https://www.youtube.com/watch?v=D1C1mJarC2E

 

リリース、ツアー情報の詳細はASKAさんのオフィシャルサイトで⬇️

https://www.fellows.tokyo/