ASKA『Too many people』をアナログレコードで。

ゆったりとした休日の朝や、少し寂しさを感じる夜には、 『Too many people』のアナログレコード盤を丁寧に取り出し、そうっと針を落とす。

途端に見慣れた部屋の景色まで変わるような、とんでもなく幸せな時間が訪れる。

 

細部まで音の職人達がこだわりにこだわったという、重量盤アナログレコードの迫力の世界へ。

 

決して耳に自信があるわけではないけど、何度も聴いたアルバムだからこそはっきり分かる。

これほど音が違っていたのか・・・。

 

 

とASKAさんが前もってブログで伝えてくれていたように、それでも初めて聴いた時には「こんなに!?」と驚いてしまうほどの。

 

瑞々しさ、臨場感が増し、楽器の音色ひとつひとつ、ASKAさんの歌声が“生きて”届く。

 

印象のまるで変わる大きなレコードジャケットを眺めながら、音を全身で感じる心地良さ。


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決して今までの習慣ではなかった、今の歌をレコードで聴く、音楽の楽しみ方。

 

僕たちは、音を作るとき、細部に時間をかけます。

それは、細部に拘ることができる音が聴こえてきてしまうからです。

 

デジタルではどうしても失われてしまうという、ASKAさんの、作り手のこだわりを聴くことができているんだ、と思うと、大好きな曲はすべてアナログレコードで聴きたくなる。

それほど音は鮮やかで温かい。

 

もちろん、アナログレコードの取り扱いには神経を使うし、いつでもどこでも聴ける便利さはない。

ただ、忙しない日常のほんの少しの隙間の時間だったとしても、レコードに針を落とす神聖な瞬間から、確実に心は満たされていく。

それだけエネルギーを感じられる音なのだ。

  

デジタルの便利さが加わる「ハイレゾ音源」は、限りなくアーティストのこだわりの音質に近づくのだろうという期待はそのままに、重みを感じながら、触れながら、アナログレコードもまた聴き続けていきたい、そう思わされた。

 

今では過去の作品のみならず、続々と「新しい歌」もアナログレコードでリリースされるようになり、若い世代も新しい音楽の聴き方に興味を持つ人が増えている。

 

欲を言えば「記念もの」に限らず、ASKAさんの他作品、これからの作品も、是非アナログレコードでも聴きたいところだけど(どうかよろしくお願いします!)、

ひときわ思い入れの強い『Too many people』のアナログレコード盤を制作してくれた、

ステレオサウンドの職人さんたち、ASKAさんに感謝です。

 

懐かしくない「新しい歌」をレコードで、体験することに興味を持たれた方は、

ぜひ、それを体験してみてください。

 

もっと好きで、もっと大切なアルバムになりました。

 

Too many people(アナログレコード2枚組) - Weare