ASKA「塗りつぶして行け!」を聴く喜び!

「プロの仕事」とはこういうことか。

 

ASKAさんの、斬新かつ、リスナーにとってはなんとも贅沢な試み。

 

7月26日にYouTubeで公開された、作業過程報告。

塗りつぶして行け ASKA New ALBUM 作業過程報告 - YouTube

この時点で、もうこの曲の虜、夏の間、何度もリピートした。聴くたびに前向きな気分に包まれて、駆け出したくなって、「地中海を~」の続きが聴きたくなって。

 

サウンド未調整とはいえ、曲の雰囲気は大体掴めているつもり、イイ!大好きな感じ👍!の完成形の先行配信にわくわく。

 

はやる気持ちを落ち着かせ、まずは耳に馴染んだ曲の方から、と薄暗い部屋で一人目を閉じ、全神経を耳に集中させる。

 

っと...、

 

うわぉ!

しょっぱな、「Hey!」のインパクトからもう、衝撃的!

ぜんっぜん!違う!!

音が鮮やか!

 

上下左右、膨らみを格段に増したサウンドが身体中を駆け巡る。

ビリッビリビリッと強い電流でも流れたよう。身体中に力が漲ってくると同時に鳥肌が。

 

ASKAさんの歌声も、いきいき、力強く届く。

 

すべてを忘れ、ノリッノリで音楽と一体になり、間奏( カッコいい!) の後に再びくるサビ「映しだ~せ~」では、風を受けるように、両手を挙げて立ち上がっていた ٩( •̀∀•́ )۶

 

こっちの方が数十倍、

 

気持ちいいーーーーーーーーーーーーっ!!

 

 

 7月12日

ASKAバンドの荻原基文(メッケン)さん

が、昼過ぎにベースを抱えてやってきます。

今日、弾いてくれるのは、「GUYS」のようなノリの曲。 

あたしゃメッケン!! 追記あり - aska_burnishstone’s diary

 

この日の楽しいブログから、かなり気分の上がっている様子のASKAさんが伝わってきていた。

 「GUYS」のようなノリの曲、うん、本当にそう、

 「疾走感」に溢れていて、

 

テンションが上がる!

 

 

7月30日

終わった ・ ・ ・。

先ほど、本日の宿題でありました、ハーモニーの作業が無事終わり、

1曲、完成いたしました。

ふ〜・・・追記 - aska_burnishstone’s diary

 

この日は録音が終わった報告。

そこには、マネージャーでもあり、マニピュレーターとしてこのアルバムに参加しているアーティスト志望のFUJIさん (ASKAさんが福岡でテレビ出演した際、ピアノを弾いていた藤山祥太さん) の熱いエピソードも。

 

「塗りつぶして行け!」の、ハーモニーも、後、サビだけというところにさしかかっていました。

実は、この曲のサビハーモニーは、女性ボーカルで行きたかったのです。

 

そこを「僕に、やらせてもらえませんか?」と申し出たFUJIさん。

仮歌にしかにならないだろうことを断った上で、チャンスを与えるASKAさん。

 

僕のメインメロディの上をハモるのは、普通では、できません。僕は、ミックスボイスを使いますので、同じようにそれができないことには、まず、無理です。

なんと、あいつ。FUJIは、やってのけました。

何より、歌うことの喜びを身体中で表現していましたので、その喜びの「気」は、楽曲に込められました。

素晴らしいハーモニーをつけてくれました。

 

情熱、努力、実力で大きなチャンスをものにしたFUJIさん。喜びの「気」からだろうか、神々しくさえ感じる歌声。ASKAさんの厚みのある歌声に美しく重なり、射しこむ朝日のように眩しい。

 

FUJIさんのハーモニー、大成功!

 

また、命令形を多く使ったこの曲の歌詞の力強さは、メロディー、アレンジのパワーに負けていない。

「北の大地の冬空に伸びるオーロラのように

心を彩れ 願いを 夢を走れ」

 

 「いついつだって 新しいこと消えることはない

白い包帯ぐるりと胸に巻いて」

 

生きる勇気は、自分の内から生み出していく。

辛かったことも、苦しんだことも、癒えない傷を負っていても、すべてエネルギーに変えて進むんだ。

 

そんな解釈ができるフレーズの数々 (聞き間違いもあるかもしれないけど) に励まされる。特にサビの部分では、自分自身への挑戦、堂々とした号令のよう。

 

「映しだせ 光を超えろ 陽は昇れ 沈め

僕の明日を 生み落して行け 塗りつぶして行け」

                                        

 

例え自信を失くし、消えてしまいたいような想いを抱えていても、

行けーーーーーーーーーーぇいっ、で吹き飛ぶ勢いだ。

その強さ、温かさに、

そうだ、やるぞーーーーーーーーーーっと、

いう気にさせられる。

 

 

そして、

後半のリフレインに被さってくる歌詞。

これって...、

 

生きる力、その源は、やっぱり「愛」なんだ。

待っていてくれる、励ましてくれる、共に歩いてくれる、愛してくれる人たち。

 

ASKAさんの言っていた事、

「今後の音楽人生で、ひとつ、ひとつ、丁寧に繕わせて頂きたい」

「どんなに否定されても、責められても、僕は音楽をやらないといけない」

「恩返しは、必ずや、たくさんの方々に愛される楽曲を、渾身で作り続けること」

 

などが想い浮かび、初めて聴いた時は涙が溢れた。

 

「ここを超えて 愛にこたえろ」

「ここを超えて 夢に備えろ」

「ここを超えて 愛にこたえろ」

 

愛に応える、とは、結局は自分を大切にすること。自分にしっかり向き合い、自分の行く道を見失わず歩き続けることなんじゃないか。

「ここ」とは、冷たい風の吹きつける、気の遠くなるような高さの壁かもしれない。

危険な道。

そうだったとしても、乗り越えてみせる。

愛する人たちへ。

その強い想い、覚悟が、込められているように感じる。

 

 

最高の「塗りつぶして行け!」が、録音できたことを、報告させていただきます。

もうすでに、ミックスダウンが楽しみです。

現在、作業過程のものを聴いていただいておりますが、どうぞ10/25の完成作品と、聴き比べてください。

これだけ変わるのだということを、お見せ致します。

 

はい、

すっかり魅せられました。

聴き比べると、さらにくっきり、違いが際立つ。

素人の私たちにも、驚き、発見、感動、こういった音楽の楽しみ方をさせてくれるなんて。 

同じく未調整音源がYouTube上で公開されている「オレンジの海」、こちらの仕上がりも楽しみだ。

 

 

ASKAさんの歌う喜びを、

 

浴びるように、

 

聴ける喜び。

 

 

いつまでも感じたい!


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