世界に Merry X'mas

どんな心境でクリスマスを迎えることになるのか予想出来なくなった時から、カレンダーはただ予定を確認するためだけの数字の表となった。

 

お店に来てくれるお客さんへかける言葉が、メリークリスマス!に変わったことで、今日がクリスマスイブだということにやっと気づく始末だ。

 

今日はやっぱり

ASKAさん作詞作曲の「世界にMerry X'mas」

を聴こう。

 

「So, happy and it's X'mas time

    ここからはじまればいい

    空を駆け降りて来る 鈴の音が

   たとえ少し 歌を忘れても

   So, happy X'mas wishing upon the stars

   So, happy X'mas dreaming for peaceful world…」

(「世界にMerry X'mas」作詞·作曲 飛鳥涼

1992年 CHAGE and ASKA「GUYS」及び、2011年 ASKA「BOOKEND」収録曲より引用)

 

今この状況で聴くと

この歌の

美しさ、どこまでも深い優しさが際立つ。

 

芸能リポーターが無断で未発表曲をテレビで流す。

雑誌記者が無断で未発表曲を自社webサイトで公開する。

繰り返されるアーティストへの冒涜。

批判の声があがると、

ASKAさんによかれと思ってしたこと、

真意が伝わらなくて残念ですと。

あくまでも善意からきていると強調する、

薄っぺらな言い訳。

いずれもASKAさんからの信頼を裏切り、傷つける行為だという自覚はあるのだろうか。

 

もちろん、

ASKAさんは黙ってはいない。

静かに真正面から抗議をした。

 

ただその抗議を優しさで締めくくることを忘れない。

 

「今日は、1日雨でした。

    雨を喜ぶ人がいる。

    晴れを喜ぶ人がいる。

 

    いいんです。

    見上げたら空があれば。」

尿とお茶 - ASKA_burnishstone’s diary

 

 

「信じることが楽さ

 

   潮が満ちるときに 人は鳴き声を上げて

   潮が引くときに 人はこの世を去る

 

  僕は迷いもなく 遠い星を数えて

  深い深い夜を 愛おしく思う

 

  昨日が行きて また今日が来るのさ

  何をなくした

 

  疑うことは寂しいことなんだ

  人を信じることが楽さ

 

  くじを引くように いくつも道を探して

  走り終えないうちに 答えを求めちゃう

 

  忘れてしまった 遠い約束事を

  誰に謝れば 僕はいいのか

 

  どんなに離れても 僕は帰って来る

  その繰り返し

 

  両手でポケットを まさぐって歩く

  道はいつでも僕に新しい

 

  悲しみの言葉を 綴ることのないよう

  水たまり避けながら 行くことが苦手で

 

  疑うことは寂しいことなんだ

  人を信じることが楽さ」

 

(ASKAさんのブログ「700番」週刊文春の章より引用)

 

 

卑劣な行為に抗議したとしても、

こんな風に表現できるASKAさんの感性には、やはり芸術家だ、とただただ恐れ入る。

 

 

生きていくのに大切な強さは、

人間への揺るぎない愛を持ち続けられること。

 

例えどんなに厳しい環境に置かれても、

例えどんなに冷たい仕打ちを受けても、

 

生きている限り優しい瞳を持ち続けられたらいいね。

許し合えるといいね。

 

 

 

そんな優しさがみんなの心に宿る。

それが一番のクリスマスプレゼント。

 

世界に Merry X'mas

 

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