MV撮影前のASKAさんのインタビュー。※追記あり。
「未来の勲章」のMV撮影は、様々な点から大きな意味があったのだと思う。
「アルバム『Too many people』は皆さんと一緒に創り上げたもの」という昨年から何度も伝えられてきたASKAさんの想いが、はっきり形となったことがまず一番なのだろうけど、
もうひとつ、マスコミとの関係、報道のされ方を変えることも大切だったのだろう。
2014年に逮捕されて以来、ASKAさんが何も発信できないことをいいことに、
「本当のことはひとつもありませんでした」とASKAさんが言うほど、週刊誌は好き放題、テレビにおいても客観性に欠けた報道が多くなされてきた。
週刊誌、ワイドショーの格好の餌食となった「ASKAネタ」は、今でもタクシーの運転手さんから「ちゃんとお話できるんですねぇ」(5人目!)と驚かれるほど、ASKAさんの印象を決定づけるような扱われ方。
「分かる人が分かってくれればいい」
そう思おうとも受け止めきれないだろう。
日常での人間関係、今後の活動に支障もきたす。
本当の自分を知ってもらいたい、と思うのは至極当然のことで、真っ当に頑張っている時は尚更だ。
視聴者、読者としても、本当は本当のことを知りたい。
その間違ったイメージの調整、溝を埋めるためにも、マスコミの取材にオールオープンな姿勢を見せたのではないか。
予想はできていただろうけど、それをはるかに超えた多くのマスコミの対応に追われたため、撮影の予定は大幅に遅れてしまったのだという。
そのASKAさんの意気をメディアはどう報じたか、には強い関心があった。
取材、その後の放送、特に「ノンストップ!」(フジテレビ系)について、
あの、大変な量となってしまったデータの編集作業。
番組スタッフの皆さんの仕事が、朝までかかったことは容易に推測できます。
本当にお疲れ様でした。
と感謝を込めて綴られたASKAさん。
仲間意識を持っていただいたこと、そして、的確な判断に感謝させていただきます。
と、取材の様子がASKAさんにとって温かい、心あるものだったことが窺える。
ASKAさん側のマスコミへの誠実な対応、心がやっと届いたようで、素直に嬉しく思う。
「ノンストップ!」だけではなく、翌日17日の各報道を観てみると 、テレビ、新聞、ネット記事含め、全体に漂う報道の雰囲気が大きく変わり、とても温かくなっていることに気づく。
「ノンストップ!」では、当日の模様だけではなく、覚醒剤のこと、離婚のこと、CHAGEさんのこと、チャゲアスの活動についてのインタビュー。約15分にわたっての放送。
~インタビューの内容~
Q.執行猶予期間中の活動について
「2年間くらいじっとした生活の中で、色々考えることがあったかというと実はそんなに考えてなかったような気がする。何気に時間だけが過ぎていく中で、結局何もなかったら、その空虚な中で何をしてしまうかと言うと想像がつきますよね。僕の場合は仕事をすることで全てのことを埋められたので、そういう意味ではこの仕事に巡り合って幸せだったなと思います」
Q.覚醒剤について
「罪悪感はあると思いますね。目の前に現れたときにそれを覚醒剤だとは思わなかった。1回吸うと11~12時間もつんですよ。結局知らないから一時間おきに使っていたんですよ。それも3週間続けて。まぁあの時は本当に全てがそれに支配されていた時です。それが後に覚醒剤だって知ったときにはどうしようもなかったです。結局覚醒剤が切れる時というのは、2日間、3日間まったく起きられないんです。いわゆる薬が抜ける時の。もう冷や汗の中でとにかくこんこんと眠り続けるんですね。結局仕事もあるわけで、結果的にまた使用してしまうという。使ってはいけないものを使っているんだという意識はすごくありましたけど、途中からは必要なものという意識しかなかったので」
Q.今、覚醒剤の誘惑は
「ない、ない、ないですよ。いろんなことを聞くんですけど、そんなの何もないですよ」
Q.1回目の逮捕から覚醒剤は
「見たこともない」
Q.欲しいと思ったりは
「しない」
離婚した奥様について
「残りの人生の時間をお互いに応援し合おうってことでいいんじゃないかということで、だから嘘偽りなく感謝はいっぱいです」
CHAGEさんについて
「あんまり会ったりはしないけど、そこはいいんです。メールはすぐ送りましたよ。僕らの間では『悪かった』でいいんですよ。それ以上必要ない。だって、親しき仲にもってありますけど、もっとそこを飛び越えてしまえば何も言わなくてもいいところまでいきますからね。『悪かった。お前がソロ活動をしてくれていることが嬉しい、応援している』そんなメールでしたね」
Q.CHAGE&ASKAの活動は
「ないです。それはないです。まだまだないです。ていうのは、今お互いがソロをやっているところで一生懸命自分たちの土台作り、もともと2人はソロでしたから土台作りをやってる上で、今ここにきて二人でそろってやるってことは、いろんなことのプロモーションを含んでるとしか見れない、もうひとつは自分たちが許せない。チャゲアスはステージでお互いが楽しまなきゃいけない。この楽しんでいる姿を見てお客さんも初めて喜んでくれるし、ステージで心から楽しんでない二人を見せるのはこんな失礼なことはない。だからそれは時期が来て、どっちともなくそういう精神状態になった時にはそれは阿吽ですよ。『そろそろやるか』ってどちらかが言いますから。今やるのは不自然ですよ。特に不自然、今は」
最後に、
「一辺倒の申し訳ありませんは意味がない。そこに何の意味があるんだろうと思うんですね。本当に申し訳ありませんていうのは、身内だと思うんですよ。世間に申し訳ありませんでしたという世間にその言葉を発することは、一つの形を演じてるだけにすぎないので、それなら僕は自分の音楽をしっかり作っていくということで示した方がいいな、もうそれだけです」
ASKAさんのブログや「700番」、また「ももち浜ストア」や「音楽と人」でのASKAさんを観て、読んできて理解していたことと、概ね一致する内容ではあったけど、一般的には知られていなかったであろうASKAさんの考え、性格。
その上逮捕にまつわる行き過ぎ報道の後、いきなりあのインタビューを観たとしても、分かりづらい面もあったかもしれない。
そういったことを踏まえてだろう、コメンテーターの「正直」という感想を交えながら、番組がASKAさんのこれからを応援していく姿勢を示してくれたことが有難かった。
「バイキング」(フジテレビ系)では、コメンテーターの黒沢年雄さんが「あれだけのアーティストですから、すぐにでも歌を歌ってもらいたいね」と力説。薬丸裕英さんも「ファンやスタッフには音楽で返していってもらいたい。僕は最終的にはチャゲアスを見たいです」と活動再開に好意的な意見を示した。
~インタビュー内容~
Q.活動再開は早すぎるという声について
「人間の時間って違うので、これを早すぎると捉える方はそうだろうしそうではないと言われる方はそうだろうし 様々だと思う。僕の場合は普通の時間とは違うみたいで早く流れてるみたいで。十分色んなことをくぐり抜けてきっかけもあったけど、さぁやるぞという気になってきました」
Q.そのきっかけというのは
「仲間ですよね、『さぁ、やりますよ』という一言で行こうか、と」
Q.ASKAさんから離れないでいてくれた仲間もいた
「ありがたいことに皆んなそうでいてくれましたね」
Q.(離婚後)今のASKAさんの支えとは
「家族の支えは物理的な支えもあるでしょうけど、精神的な支えが一番大きくて、精神的な意味では(離婚前と)変わらない。お互いを応援し合おうよという。雑誌などで書かれている事ではないです」
Q.また薬物に手を出す可能性は
「よく言われるんですけど(薬物に)走るやつは走る、それだけです。僕は今のところ大丈夫ですね。知らないで使っていたので、これも理由にならないですけどどうしても起きていないといけない理由があったので、半ばこれは必要なものだと思っていましたね。今考えれば大きな間違いなんですけど」
リポーターのあべかすみ氏も「もう前を向いて進んでいる印象」と語った。
「今のところ大丈夫」という表現について、意見が交わされていたが、坂上忍氏の「どっちかだと思うけど僕はこっちの方が正直、そんな容易いものじゃないから、絶対という言葉を使っても何か言われるから」という意見に賛同の雰囲気。
誰にも絶対大丈夫とは言えなくても、皆さん、温かい目で今後の活動を応援していきたいという姿勢だと感じた。
ビビット(TBS系)では一分弱の短い中でも「再始動」「ファンに謝罪」「MV集10/11発売」と報じ、2月のももち浜ストアに出演した時まで、「まだ早い」や「音楽をやめた方がいい」と言っていた司会、辛口だったコメンテーターが笑顔で「音楽があるから、立ち直っていってもらいたいですね」と発言。
結果、今回ASKAさんの言葉はねじ曲げられることなく(どころか、より正しく視聴者に届くための工夫までされ)放送され、活動についても好意的な姿勢の報道に繋がった。
ASKAさん自身も2月15日の「ももち浜ストア」出演時に比べて、現役感溢れた、リラックスした様子に感じられた。
そう、いつものASKAさん。
言い難い部分も全て自分の言葉で語る、真っ直ぐな態度。
ASKAさんに関するメディア報道、ついつい構えて観てしまったけど、
今ではTVで見慣れない光景(好意的な意見、MV撮影のイキイキとした様子)に軽いショックを受け、じわじわと嬉しさがこみあげる。
良かった...。
ちょっと正直過ぎる感もあるかもしれないASKAさんの表現を、MC、コメンテーターの方々が上手く真意が届くようにコメントしてくれていたことがありがたい。
それでこそ、メディアのあるべき姿勢なのではないか。
今日20日のサンデージャポン(TBS系)の見出しが「ASKA VS サンジャポ」となっていたことと、
ASKAさんのブログの言葉、
「サンジャポ」の、レポーター。
僕は、受け流したのではありません。
ギャグトーンのマジ顔で向けてくるマイク。
もうおっかしくって、
「クックック(笑)」
すぐ様、背中を向けるしかなかったんです。
あんた、声デカすぎ。
どんだけぇ!!!!
でした。
の件が気になって観てみたら…、
MV収録の模様、サンジャポが登場するブログの文面の紹介(2箇所)を、これまた温か~い雰囲気でまとめてある。
ブログと「サンジャポ」上手く連携できた報道で、楽しく観ることができた。
他、あちこちの報道を見て、なんだかじんわりとこみあげてくるものがまた…。
心ある報道に感動。
ASKAさんが歌っている姿が、ただただ当たり前に皆の心に映る日もそう遠くはないだろう。
まだまだ、
だけど
もうすぐだ。
※追記
収録前、入場を待つ列に「ノンストップ」の取材が。
「今日のこの日をどう思いますか?」
と質問され「待っていました。本当に嬉しいです」というようなことを興奮気味に答えると、
続けて「今はまだ執行猶予中ですが、その期間に活動することに関しては?」と聞かれた。
え?まだそこ?なんだ…、
と、質問の意図を掴むのに、一瞬戸惑った。
「良いと思います。...人生過ちを犯すこともありますけど、そこからどう立ち直るかが大切で…、音楽活動をすることがASKAさんにとって自然なことであれば、ファンもそれが嬉しいし...、全く問題ないと思います。」
答えるなら自分の意見を言うまで、なのだけど、もうとっくの昔に自分の中ではそのテーマは終わっていたから、長々とまとまりも悪く、しどろもどろで (笑)。
他の皆さんがどういう質問を受け、どう答えたのかは、放送もなかったので分からないけど、取材をする人たちの雰囲気は丁寧で温かいものを感じた。
とにかく、取材の人だけでもいい、1人でも多くの人にASKAさんとASKAさんの音楽を愛し、応援しているということが伝わればいいな。
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追記を書いた時に下書きに戻ってしまったせいか、その前にいただいていたスターが反映されなくなりました。
つまり、消えてしまいました💧
せっかくスターつけていただいた皆さん、ごめんなさい。申し訳ありませんでした。