「SPA!」ASKAさんの記事。

「SPA!」を読んだ。

1月3·10日号と、2月14·21日号。

 

本の出版社と同じ扶桑社の雑誌だから、いわゆる宣伝活動の一環なのだろうとは思う。

そうは言っても、久しぶりに雑誌という媒体でASKAさんの本当の言葉が掲載されている、そのことが嬉しくないわけがない。

『700番 第二巻·第三巻』の発売前に、ブログ以外でASKAさんは何を伝えたいのだろう、と興味が湧いた。

 

今までは、ASKAさんの事が掲載されている週刊誌といえば、"関係者” や "知人” がやたらと登場してきて、結局憶測なんですね…、といった内容のものが多かったので、「SPA!」に関しても一瞬構えてしまうところはあった。

 

芸能ゴシップ記事には興味はなくても、その他、特集記事、コラム、連載小説が読みたくて時々雑誌は読んできた。

だが、「SPA!」は正直初めて購入するのでは? というほど縁の薄い雑誌だった。

これまでブログで訂正などを伝えないところを考えると、記事の内容はASKAさんも納得のいくものだったのだ、と判断し、読むことにしたのだ。

 

 

ASKAさんのブログだけでは物足りず、

活動再開直前の気持ちの高ぶりは、

読みたい、聴きたい、

想いをどんどん強くしていく。

 

待望

 

こういうことなのだ、と実感している。

 

 

「SPA!」1月分は、

ASKAさんの釈放直後のインタビューだ。井上公造氏の未発表楽曲無断公開やタクシー映像流出の件をはじめ、行き過ぎたメディア報道を取り上げている他、

ASKAさんの言葉と共に、

「こんなタイミングで再犯して大事な人たちを裏切るわけがないんですよ」と、'14年に逮捕・起訴された後も支え続けてくれた仲間たちを気遣う様子も見られた。

との記述が嬉しかった。

 

そして、私としては引っかかっていたことの一つであった、

「どうして(アカウントを書き換えられたとはいえ)警察に電話をかけたのだろう。」という疑問にも、

同様のことは何十回もありましたが、今回は1週間に二度も書き換えられたので、僕も気持ちに余裕を持てなかったんでしょうね。警察に「サイバー課を紹介してくれ」と電話しました。この電話にはもう一つの意味があって、僕を盗聴している連中に「警察に電話しているからな」という警告と、自己防衛の目的があった。

 というASKAさんの説明に、

「そうだったのか。」と納得する思いだった。

盗聴や盗撮に詳しいわけではないが、

こういった説明を公に行うことは、被害にあっている側にとっては、決して悪いことではないように思う。

少なくとも、ASKAさんが苦しんでいた、苦しんでいるかもしれないと、周りの人も気付ける。

一人で抱え込んでしまうことは、一番良くない。

 

「SPA!」2月分では、

メディアの憶測記事による間違った情報が、事実として人々に認識されるのを少しでも食い止めたい、というASKAさんの強い想いが伝わってきた。

 

これに関しては、情報を受け取る側も、メディアに思考を操られないよう、常に意識しなくてはいけないと思う。

はっきり分からない、という認識や、よく知らない、という自覚の上で、情報を読み解く力をつけることで、先入観や偏見を持つことも減るのだから。

 

再逮捕の時の報道は、呆れるものばかりだったが、この号でASKAさんが言及している、

ドラッグの経験を尋ねられて「20年前に一度だけ、ロンドンでエクスタシーというものをドラッグとは知らずに飲んだことがあります。」と答えました。しかし翌日「20年前からドラッグをやっていた」と発表されました。

 という例のように、

こういった警察広報のメディアへの間違った発表、放置された情報は、今でも人々の意識に残ったままだ、ということも思い知らされた。

 

『700番』(一巻)では、詳しく書かれているが、一般の人で読んでいる人は実際どれくらいいるのだろう。

そしてそれを真実として認識し直した数は?

本来なら責任のある発言をしなければならないテレビのコメンテーターでさえ、「長い間常習していたため、かなり重度な依存者」といった前提で話しており、番組MC始め、誰もそのことを否定する人はいなかった現実。

 

どれだけASKAさんが、赤裸々に真実を語ろうと、信じたい方に人は信じる。

ASKAさんはそれが分かっていても、一人でも多くの人がASKAさんの真実を理解することを願い、諦めない。

音楽をより多くの人に聴いてもらうために。

 

音楽を聴けて、音楽にまつわる話を聞ければ、それで十分と、事件の後も思っていたところがあったけど、

ここまできたら、とことんASKAさんから発信される全てに耳をすまし、目をこらして、"人間ASKA” もできる限り理解したい。

ASKAさんの音楽を聴くために。

 

 

ASKAさんの『700番 第二巻·第三巻』と同じ出版社とはいえ、"週刊誌”というメディアに、ASKAさんの立場にたった記事が載ることには感慨を覚える。

元の思惑ではなかったとしても、そういった意味でも、本の出版は必要なことだったと思う。

 

歌を歌い続けるために。

 

加えて、

2月9日のASKAさんのブログでは、

 

3月4日発売の音楽月刊誌「音楽と人」4月号

(音楽と人社)に、アルバム『Too many people』に関する記事が掲載されるとのお知らせ。

音楽誌の取材。 - aska_burnishstone’s diary

 

アルバム『Too many people』のことだけを語ってほしい、というライターさんに対し、事件から語らなければ不自然だと、敢えて事件も含めて語ることを選ばれたASKAさん。

 

せっかく待望の "音楽だけ” の取材なのに、どうして? という想いも一瞬よぎったが、

「皆さんとの絆の中で、あったことを直接私の口から伝えることこそが絆だと感じました。」

  、

「私は皆さんの前で、優しさに甘え、何もなかったかのような顔でパフォーマンスをすることはできません。」

という『700番』(第一巻)冒頭のASKAさんの言葉を思い出し、

 

不器用であっても、誠実なASKAさんの姿勢なのだ、と再確認し、

そういうところにまた惚れた。

 

ASKAさんのブログアップに間髪をいれずに、雑誌、アルバム発売のお知らせと共に、

『Too many people』は心に染みます。

とツイートされた、

「音楽と人」のライターさんの温かい心も感じられ、

 

徐々にではあるが、

 

ASKAさんの周囲を取り巻く空気が変わってきているのが分かる。

 

 

 

こんな日が来るなんて、

 

未来が語れるなんて、

 

 嬉しい、

 

 

 

本当に 嬉しいね。