異常過ぎる、ASKAさん報道。
ASKAさんの逮捕から、1週間以上過ぎた。
今なお勾留中のASKAさんが、起訴されるのか、釈放されるのか、もしくは勾留延長となるのか、そして真実は明らかになるのか、非常に気になっている。
気になってはいるが、テレビや雑誌から情報を得たいとは全く思っていない。
逮捕の速報を受けて更新されたASKAさんのブログが一番大事な情報だ。
はいはい。みなさん。落ち着いて。 - aska_burnishstone’s diary
陽性は、ありません。 - aska_burnishstone’s diary
ミヤネ屋さんへ。 - aska_burnishstone’s diary
とにかく驚いています。 - aska_burnishstone’s diary
ASKAさんは未だ否認していて勾留中で、物的証拠は見つかっておらず、逮捕のきっかけとなった尿検査の陽性反応も簡易検査で陰性の結果の後、科捜研の本検査で陽性反応が出た、ということが今のところの事実で、詳しいことはまだ分かっていないのだ。
もともとASKAさんが訴えていた盗聴被害のことも含めて…。
それにも関わらず、まるで合格通知を受け取った受験者のように「たった今陽性が出ました!」と喜々として警察関係者がマスコミに即情報をリークし、200人以上にも及ぶ取材陣や野次馬をASKAさんの自宅前に集めて、逮捕劇を演じる。
その後も連日続く、偏った思い込みを堂々と披露する報道の数々。
一体この劇の主役は誰なのか。
狂っているのはどっちなのか。
ASKAさんをこのような形で報道することに、テレビ局が主張する「公益性」「公共性」があるとは到底思えない。
薬物依存は犯罪であると同時に病気という側面もある。それを本気で根絶したいと思っているのであれば、こういう報道の仕方は絶対にできない。
薬物根絶が目的ではなく、それを建て前にした公開イジメ。
12月4日放送 フジテレビ系「Mr. サンデー」では、担任にいじめられる生徒の話題を取り上げた。そのすぐ後、ASKAさんの実家への取材、父親の言葉などを報じ、頼まれたという栄養ドリンクの分析で覚せい剤成分は見つからないことから、宮根誠司氏は「息子さんは残念ながら覚せい剤を使用していらっしゃるということになると思います」という発言をした。
まるで警察の仕事をやっているかのような、強引な内容、傷ついているであろう家族へのこの断定的な発言は、丁寧な言葉で人の心を致命的に挫く、陰湿なイジメを見せられているかのようだった。
宮根氏は今回のASKAさんの報道で、かなり決めつけた姿勢でASKAさんを扱っているが、その理由は何なのか。
とにかく、真相も解明されていないのに、「全てはASKAさんの妄想」「覚せい剤が原因」「音楽活動が覚せい剤使用に結びついている」等々、主観に基づいた偏った報道は、観ていて大変不快だ。
今に始まったことではないが、テレビや雑誌は、そろそろ国民の意見を誘導している、といった奢った考えから目を覚まし、皆の幸せの役に立つ本当に必要な情報を取り上げていって欲しい。
ASKAさんの件だけに限らず、報道の仕方如何で、人の一生が大きく左右され、病気や冤罪、死までも誘発している自らの罪にも気付かなくてはならない。
そんな中でも、
12月2日にリアルライブから配信された「相手がASKAなら何だっていいのか!」ASKA容疑者逮捕のテレビ報道に批判が殺到
http://npn.co.jp/sp/article/detail/12352520/
12月6日に日刊ゲンダイDIGITALから配信された
「 瀕死の病人を写メするように···医師が見たASKA報道の異常」
瀕死の病人を写メするように…医師が見たASKA報道の異常 | 日刊ゲンダイDIGITAL
など報道姿勢に疑問を呈する記事も、少なからずあることには救われる。
一つの事件をいろんな側面から見て、考えを深めることはできないのだろうか。
これもあるかもしれない、あれもあるかもしれない、という見方ならまだ分かるが、一方だけからの視点では、逆に疑問しか残らない。
ASKAさんがどういう事情を抱えていて、どんな状況に立たされているのか、本当の事を知る術はないのかもしれない。
だけど私はどんなASKAさんでも理解したいし、彼の人生を応援し続けたい、と思っている。